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国会議員団松野頼久記者会見

【2015.12.07】松野頼久代表 維新民主党首会談後 記者会見


平成27年12月7日(月) 松野頼久代表 会見における発言


お疲れさまです。
昨日、代表に選出していただき、今日、民主党の岡田代表とこれから統一会派を組むにあたって政策のすり合わせを行い、今後の「確認事項」に大筋合意をして、両党で党内手続きに入ることを決めました。
時期的には12月10日(木)までに党内手続きを終え、11日(金)午前中にも再び党首会談を行い、両党で党内手続きが終われば合意するという段取りとなっています。
私の方からは以上ですが、皆さん方からあれば。


【民主党との統一会派結成について】
Q:次回の党首会談での合意を以って、統一会派結成となるのか。
A:統一会派結成となります。
Q:統一会派結成の先にある新党の結成について、今日、何らかの話はあったのか。
A:今日は新党の話にはなりませんでした。
ただ、「確認事項」の中に、「政権交代可能な政治を実現するために、両党の結集も視野に、地方組織も含めさらに信頼関係を高めること」という文言も含まれており、昨日の党大会でも申し上げたとおり新党を目指していきたいと思っています。
Q:統一会派結成は、衆参同時となるのか。
A:現段階では、そのつもりでいます。
Q:衆参の事務局には11日(金)に届け出るのか。
A:14日(月)の議院運営委員会に議題として出したいと考えています。ですから、金曜日に前もって何か必要であれば提出します。
Q:統一会派の会派名と会派代表者は。
A:まだ決まっていません。その話も詰めていきます。
Q:今日の会談で選挙協力の話はあったのか。
A:11日(金)に合意ができたら、その次の段階で選挙はどうするか、政策はどうするか、を議論する協議機関の設置を考えていきたい。選挙は統一会派の話を超えてきますから。
Q:民主党から、大阪との抗争について何らかの発言はあったのか。
A:民主党からの言及はまったくありません。
現在、円満な解決を求めて協議を進めている最中なので、内容については控えさせていただきます。
Q:大阪との問題の解決は、民主党との統一会派結成の条件となっていないのか。
A:そのようなことはありません。
Q:衆議院の会派に大阪系が含まれている問題は、統一会派結成に合わせて整理するのか。
A:きれいに整理します。
Q:統一会派結成までこぎつけたことについての感想を。
A:今年5月に代表に就任してから、ずっと年内に100人規模の新党または政治グループを作りたいと言ってきました。まだ第一歩ですが、ようやくここまで来たな、という感じがします。
会派結成の意義ですが、現在の1強多弱の状況の中で緊張感のある国会を実現するためには、野党がバラバラでは太刀打ちできないことは明らかです。これまで失敗を繰り返してきましたが、一歩進んだ。今回は民主党と維新の党ですが、「確認事項」にも「政策・理念を共有する幅広い野党勢力の協力・結集を目指し、各党、各会派等に呼び掛けること」という内容が含まれていますので、民主党と維新の党を皮切りに、それ以外の野党勢力にも声をかけていくことだと思っています。
Q:これまで民主党と訴えてきた政策が異なるが、足並みが乱れる懸念は。
A:意思決定のしくみをしっかりすれば問題ないと考える。もともと、それほど大きく異なる部分はないと思います。
Q:これまでの対案を提示し論戦を挑む是々非々路線はどうするのか。
A:是々非々の路線で行く。何でも反対するわけではない。民主党も同じだと思います。
Q:統一会派の意思決定機関についての話はあったのか。
A:例えば、政策は合同の部会だが、意思決定は別々に行う機関を作るなど、これから作って行かなければならないという話はあった。統一会派より進んだ話になるかもしれないが、選挙に関する機関も作っていかなければならないという話もあった。そこは幹事長中心にやっていただく。
Q:統一会派結成までの維新の党としての党内手続きは。
A:基本的に昨日の党大会である程度の確認はできているが、ていねいに両院議員懇談会なり、両院議員総会なりで。と言っても26人ですので、全員で集まって意思統一したいと思っています。
Q:今後党内で「確認事項」と「基本的政策合意(案)」についても議論するのか。
A:もちろんです。


【他の野党との協力について】
Q:民主党の中には、民主党を壊したということで小沢一郎氏へのアレルギーが強いようだが、松野代表はどうか。
A:共産党以外のすべての政党は統一会派を組むべきだと思うし、共産党に関しても国会内での協力は行っていくべきだと考えています。政治は過去ではなく未来です。ですから、過去の話をしてもしかたないと思うし、どうやって今の安倍内閣の暴走を止めるかということに、戦略戦術として有利か不利かで考えていくべき。好き嫌いや過去のことは関係ない。友達の集まりではなく、あくまでも政治ですから。公的なことをやっているので、政治に感情を持ち込むべきではないと思うし、政治は未来を語るべきと思います。
Q:野党再編における共産党との連携について
A:何度も申し上げているように、政策があまりにも異なるので共産党といっしょに政権構想や政策協定は難しいと考える。
Q:安倍政権と対立するには、共産党との連携が重要となるのではないか。
A:やはり政策が違いすぎるので、共産党との連携は難しいと思う。


【「基本的政策合意(案)」について】
Q:民主党との政策協議でもっとも困難だったテーマは。
A:「身を切る改革」の部分でしょうか。
Q:「身を切る改革」のどの部分が困難だったのか。
A:「身を切る改革」全体が困難でした。わが党の主張をすべて「合意(案)」に埋め込むことができましたから、満足しています。
Q:「議員定数の削減を断行する」とあるだけで、具体的なことは何も書かれていないが。
A:(幹事長)両党の主張を尊重しています。これは国会の話ですので、今日も議長公邸へ行き、それぞれの党の意見を申し上げますから、そこではわが党のスタンスをはっきり申し上げます。しかし、基本的には大幅に削減するというわが党の案を堅持しつつ、全体では合意を図らねばなりません。民主党とだけではなくて、定数削減を実現することが重要だということで、そのような表現になっています。
(代表)今の段階では別々の政党ですから、1つの政党のマニフェストのように、厳密に決める必要はないのです。方向性が見いだせればということなので。選挙の時も民主党の主張していた削減数とわが党が主張していた削減数は異なっていました。ただ、そのあたりがベースになって、大幅な削減が行われるということであれば、まだ別の政党ですからそこまで詰める必要はないと考えています。これが1つの政党となったら、1つのマニフェストとなりますので、そのときには話を詰めなければならないと思います。
民主党以外の各党、各会派の皆さんにも、政策を同じくする方は参加してもらおうと考えておりますので、そういう意味でも目標となる数字を入れるということではありません。
Q:公務員の総人件費の削減については。
A:「職員団体等との協議と合意を前提としつつ、国家公務員総人件費の2割を目標に、その削減を目指す」とあります。「2割」と具体的な数値も入っています。
Q:安全保障関連で「憲法違反などの問題のある部分をすべて白紙化する」とあるが、共産党の主張するように、いったんすべて一括して白紙に戻し、法案を出しなおすことを考えているのか。
A:共産党の主張は詳しくはわからないが、少なくとも憲法違反の部分を廃止することは同じ思いです。
Q:「消費税10%への引き上げは、身を切る改革の前進と社会保障の充実を前提とする」とあるが。
A:国民感情を考えると、国会議員や公務員がまったく身を切らずに消費増税をするのは納得できないのではないか。
Q:「2030年代」の原発ゼロという目標よりも、維新の党の目標時期は早かったのではないか。
A:わが党も同じく2030年代の原発フェードアウトという言い方をしていました。フェードアウトからゼロになりました。


【高木復興大臣について】
Q:高木復興大臣が会見を開き、引き続き大臣としての職責を全うすることを表明したが。
A:会見を見ていないのではっきりしたことは言えないが、早くすっきりした方がいいと思う。復興特別委員会で大臣を追及するかはわかりません。
Q:「すっきりした方がいい」とは具体的にどのような意味か。
A:ずっと疑念を抱かれているので、一度、辞任をされてすっきりされた方が、復興という政策目標のためにはいいかもしれません。


以 上