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宜野湾市長選の結果について

宜野湾市長選の結果について


平成28年1月24日
維新の党代表 松野頼久


 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設の行方を大きく左右する宜野湾市長選挙が本日、投開票され、移設を強行する政権与党の支援を受けた現職の佐喜真淳候補が移設反対を掲げる志村恵一郎候補を下し勝利した。


 しかし、今回の勝利は、政府による移設の争点化回避策が功を奏したというべきであって、沖縄の民意が辺野古移設を認めたことを必ずしも意味しない。反対に、沖縄の民意は、県内移設反対で統一されているとも言える。それは、2014年1月の名護市長選挙で、辺野古移設に反対する現職の稲嶺市長が大差で再選を果たして以来、同年11月の県知事選で普天間飛行場を同県名護市辺野古に移す計画を「断固阻止する」と訴えた翁長知事が圧勝し、また、12月の総選挙でも、辺野古移設に賛成した自民党候補が沖縄の全小選挙区で落選したことで明らかにされている。


 従って、安倍政権は、今回の勝利を口実に移設計画の推進を正当化することがあってはならない。維新の党は、出来るだけ広い民意を尊重することが基本であると考えている。そのためには、沖縄の民意を故意に分断化することは避けるべきである。また、法廷闘争を中断して政治的な解決の途を開く決断をすべきである。翁長県政が日米安保の堅持、普天間飛行場の早急な危険性除去の必要性を否定していない以上、話し合いによって解決する余地は残されていると考えている。