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平成27年憲法記念日にあたっての代表談話

平成27年憲法記念日にあたっての代表談話


 本日、68回目の憲法記念日を迎えました。
 維新の党は、「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」といった日本国憲法の基本原理が人々に受け入れられ、戦後、わが国に自由と民主主義が定着したことを高く評価しております。他方、憲法は不磨の大典ではなく、時代の要請に応じて、不断の見直しを行っていくべきと考えています。


 日本国憲法の平和主義は、今日の日本の国際的地位に相応しい貢献を国際社会全体の平和に対して積極的に行うことも含意していると考えます。そのために、国際的な視野を持って対外的な脅威に対処する体制づくりが求められておりますが、他方で、わが国自らが国際的な脅威とならないよう、これまでの専守防衛の考え方や、必要最小限度の実力としての自衛隊といった基本理念も維持する必要があります。維新の党は、この両者のバランスを取るため、結党時に「自衛権」を再定義し、その行使にあたっては、厳格な歯止めが必要であることを明確にしました。


 また、経済のグローバル化と大競争時代の荒波の中で、新陳代謝が遅れ、国力が停滞しています。この閉塞感から脱却するためには、「官治・集権」から「自治・分権」、「官権」から「民権」へと国家運営を転換する必要があります。そのために、維新の党は、広域地方政府として道州制の導入、首相公選制の導入、一院制国会の実現といった、「効率的で自律分散型の統治機構」を確立するための憲法改正を提案しています。


 このように、わが党は、日本国憲法の基本原理は堅持しながら、さらなる「未来志向」の憲法を構想し、実現に向け果敢に取り組みます。また、これからの憲法のあり方について、国民的議論が活発に行われるよう牽引役を果たして参ります。


平成27年5月3日
維新の党代表 江田憲司