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平成27年度政府予算案についてのコメント

柿沢未途政務調査会長は1月14日、「平成27年度政府予算案へのコメント」を発表しました。



平成27年度政府予算案へのコメント


・景気回復と財政再建の道筋が見えない
政府は来年度予算を「経済再生と財政再建の両立を実現する予算」としているが、景気回復も財政再建も、長期的なメドが見えない予算である。消費税増税等で税収見込みは4兆5000億円増えたが、歳出総額は4500億円増えている。プライマリーバランス半減目標は達成できても、歳出膨張に歯止めがかかっていないので、PB黒字化等の道筋がついていない。歳出削減をせずに消費税率8%への増税を先行させた手法の限界が露呈している。


・国民の理解なしには歳出構造を変えられない
社会保障関係費は例年通り1兆円増、毎年3兆円程度が繰り越される公共事業関係費も昨年度並み、目玉の地方創生枠は補正と合わせて1兆円と小粒で、将来を見据えた歳出構造の大きな変化がない。議員や公務員の身を切る改革なしに増税だけを予定するのでは、大幅な歳出削減に国民の理解が得られない。結局は、相変わらず既得権益同士の調整で予算編成をするしかなく、今回のような小幅な変更が繰り返されるばかりとなる。


・身を切る改革こそが優先課題
今年度GDPがマイナス成長となる見込みにもかかわらず、来年度予算の公務員人件費は増えている。これでは国民の支持を得た改革は出来ない。維新の党が昨年末の選挙で、身を切る改革を訴えた所以である。通常国会では、財政への国民の信頼を取り戻すため、来年度予算と今年度補正予算の問題点を厳しく追及していく。