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国会議員団松野頼久記者会見

【2016.01.21】松野頼久代表 定例会見


平成28年1月21日(木) 松野代表記者会見要旨


○昨日から甘利大臣の金銭疑惑が広く報道されている。我々は行政をチェックする立場から予算委員会等で真相を究明したいと考えている。


○(甘利大臣は金銭疑惑に関する委員会での質問に「これから調べて報告する」という答弁を繰り返しているが)週刊誌の記事を読むと、現金を贈ったと主張する業者はかなり具体的に語っているようだ。甘利大臣にはその内容も踏まえて説明していただきたい。


○(甘利大臣の答弁を聞いた感想は)記事の真偽はわからないが、少なくとも自身が関係する質問には答えるべきだった。国民に真摯に説明する姿勢は感じられなかった。今日の委員会で質問されるとわかっていたのだから、可能な限り事前に調べておき、委員会の場で答えるべきだった。


○(民主党の岡田代表は総理の任命責任にも言及したが、松野代表はどのように考えるか)内容によっては総理の任命責任にかかわると考える。金銭で政策がゆがめられてはならないから、国会でしっかり追及していきたい。


○(TPPの審議への影響について)甘利大臣はTPP交渉の窓口となる人物であったから、辞任となれば当然、国会審議に影響すると考える。担当大臣として答弁した後に辞任となれば、当然ながら質問のやり直しとなる。決断されるなら早めに決断すべきだ。


○(1票の格差の是正に自民党は消極的だが)我々は議員定数の3割削減を主張しており、10人削減という調査会の答申はあまりに少なすぎるが、議員定数削減には賛成する。都道府県の議席数を決めるアダムズ方式という計算方法の導入にも賛成している。与党でありながら答申に従わないというのはありえない。議員定数の10人削減は少なすぎるが、せめて10人の削減くらいは実現すべきだ。


○(司法判断を軽視する姿勢について)司法判断というより、与党として衆議院に調査会を設置して答申を出してもらっている立場であるから、答申に従うべきだ。個人的には選挙制度の詳細まで司法が判断することに若干の違和感があるので、司法判断に従わないことについて意見は控えるが、少なくとも調査会の答申にある定数10人削減は受け入れなければならない。


○(株価の下落を国会でどのように追及するのか)これまで安倍政権はアベノミクスの成果として株価の上昇を挙げていた。その株価が短期間で大幅に下落したので、私は「アベノミクスの化けの皮がはがれた」と表現している。株価が高い時期も地方ではアベノミクスで景気が良くなったという話は聞かなかった。だから、アベノミクスはあくまで株式市場だけの話だと指摘してきた。その株価が下落しているということは、景気が上昇していなかったことの「あかし」ではないか。


○(安倍総理は憲法改正に積極的な発言を行い、おおさか維新の会も独自の改憲案をまとめるようだが、維新の党として独自の改憲案をまとめる予定はあるか)我々は統治機構改革を主張しており憲法改正を容認する立場だが、今の政権に力を貸して憲法改正を実現するかは別の話。憲法改正に関する我々の考えをまとめる動きを始めたいと考えている。

以上