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国会議員団松野頼久記者会見

【2015.12.17】松野頼久代表 定例会見


平成27年12月17日(木) 松野頼久代表 会見における発言


お疲れさまです。今年最後の定例会見ですね。
今年はいろいろあった大変な年でしたが、紆余曲折あった中でも就任して最初に掲げさせていただいた「年内に100名規模の新党か政治グループを作りたい」という目標が、何とか統一会派という形で達成できたのではないかと思います。
来年は、新党に向け維新と民主だけではなく、幅広い結集を含め呼びかけていきたいと思っています。
ぜひ宜しくお願いいたします。私からは以上です。


【行政改革と立党の原点について】
Q:小泉総理時代の自民党は「改革政党」と呼べるかもしれないが、今の自民党を「改革政党」と見ることができるか。
A:今回のバラマキ予算を見ても、改革政党というイメージはまったくありません。
衆議院の選挙制度改革でも議席数10削減で落ち着くとしたら、自分たちの身を切る気持ちも感じられませんから、改革政党ではないと思います。
Q:それが自民党との違いを国民にアピールしていく点になるのか。
A:そうですね。税金の無駄遣いを止めて、少しでも税金が上がらない国を作っていくのが我々、維新の党の統治機構改革であり、改革の原点だと思っています。
Q:「税金の無駄遣いを止めて統治機構改革をする」という維新の党のスタンスは、消費税をめぐり民主党を離党した際の松野代表の思いと共通するのでは。
A:そうです。有権者に少なくとも4年間は増税しませんというマニフェストを掲げながら、徹底的な行政改革をやる前に増税を決めたので、私は民主党を離れたのです。
今の財政状況を見れば、将来的な増税は仕方ないと思います。すでに1千兆円の借金を作ってしまいましたので借金を返すために増税は必要ですが、増税の前に「身を切る改革」、やるべきことをやってから増税をする。財政再建を行い、これ以上税金が上がらないようにする。ある意味、これが、私たち維新の党を作った立党の精神だと思っています。
その1つの原点が、大阪都構想。二重行政の解消により徹底的に無駄な補助金を削り、財政再建を実現する。それとつながり、我々は日本維新の会という国政政党を作ったわけですから、我々の立党の精神、原点だと思っています。
徹底的に税金の無駄遣いに切り込んでいく。そのためには先ず自分たちが身を切り、霞ヶ関の無駄遣いに切り込み、税金を少しでも上げないようにする、これが原点だと思っています。


【軽減税率について】
Q:軽減税率に関して、民主党の岡田代表は否定的な見解を述べており民主党としても反対する可能性があるが、維新の党はどうか。
A:我々も低所得者への配慮として「給付付き税額控除」という提案を出させていただきました。
軽減税率導入で財源に1兆円の穴が開いたから、再増税しなければならないという馬鹿げた議論もされており、現にタバコ税増税などという話も出ています。また、例えば、テイクアウトは8%で、お店で食べたら10%だと。「租税の3原則」は、「公平、中立、簡素」だと思いますが、簡素どころかわかりづらい制度になっています。政府は無駄遣いを省き、財源を捻出する努力をすべきだと思います。
Q:統一会派を組む民主党が軽減税率に反対すれば、足並みを揃えて反対するのか。
A:民主党が反対したから反対ということではなく、それぞれの党で意思決定をするつもりですし、    同じ部会で一つの方向になるよう物事を決めるつもりです。
会派ですから、絶対同じでなければならないことはないと思っています。揃える方が良いとは思いますが、絶対にすべてが揃わなければならないわけではないと思っています。
Q:維新の党として軽減税率に反対と決まっているのか。
A:賛否はまだ部会で決めてはいません。我々の考え方は、「給付付き税額控除」という形で提案させていただいていますが、今の段階では軽減税率の賛否は決めていないと思います。


【通常国会について】
Q:年明けに通常国会が開かれると、結果として野党が求めていた臨時国会が開催されなくなってしまうが。
A:明らかな憲法違反です。行政府を所掌する総理として、憲法を重視するという思いがまったく感じられない。
本日の与野党国対委員長会談において、我が党の国対委員長になった石関氏からも主張させていただきましたが、日程的には「1月4日から臨時国会を開催して補正予算を成立させ、一度閉会した後、改めて通常国会を開いて本予算を審議する」という看板を掛け替える形で憲法に則り運営することもできますが、とにかく安倍総理は憲法を守る気がまったくないと思います。言語道断です。
Q:通常国会では、政策面でどのように与党と対峙していくのか。
A:税金の無駄遣いの具体例を挙げて、「こんな無駄遣いをしているじゃないか。これで増税できるのか」と国民の皆さんに問えるような予算委員会にできればと思っています。
これは民主党と同じ思いなのではないかと思いますので「我々は税金の無駄遣いを許さない。そのための第一歩が、我々国会議員自らが身を切る改革である」、このスタンスでやっていきたいと思っています。
Q:「身を切る改革」に関して、民主党と若干の差が出ることは、当然有り得ると考えているのか。
A:今回の政策合意の中に「身を切る改革」を入れてもらいましたので、スタンスは同じだと思っています。


【おおさか維新の会に関連して】
Q:野党の国対委員長が会談し、野党国対に「おおさか維新の会」は加えず、これまでどおり維新、民主、共産、社民、生活の5党で国会対応などを決めることになったが、今後、国会では「おおさか維新の会」とどのような関係になるのか。
A:まだ話し合っておりませんので、今日の段階では分かりません。
野党のスタンス、政府をチェックするというスタンスであれば、どの党であれ一緒にやっていくべきだと思います。
Q:明日(12/18)で政界を引退する大阪市の橋下市長について、政治家としてどのように評価するか。また、今後どのような活動を期待するか。
A:3年間、一緒にやってきた「別れても好きな人」です。今でも大好きな政治家です。政治家として本当に高く評価しています。突破力は天才的なものがあるので、国政で一緒にしがらみ・既得権に切り込んでみたかったと思うと大変残念です。
また何らかの形で政治に係わってほしいと思っています。


【来年の参院選について】
Q:共産党が熊本県で来年の参院選に向けて立候補者を取り下げ、野党が無所属の候補者を協力して応援する体制ができたことについて。
A:県連レベルでは体制ができあがったと聞いています。
全国で同じような体制で戦えれば、非常に力になるだろうと思っています。
Q:共産党と選挙協力は政策的に難しくても、熊本のように候補者を立てないような協力関係は期待するということか。
A:そうなると思います。期待しています。


【「衆院選挙制度に関する調査会」の答申案について】
Q:1票の格差の問題で「衆院選挙制度に関する調査会」が新しい議席配分を提言したが。
A:アダムズ方式という議席数配分方法は我々も賛同していますが、地方の声が反映されず大都市からの議員が増えるという点では、若干、違和感がないわけではありません。
それよりも、もっと大幅な定数削減をすべきではないでしょうか。
再来年の消費税の増税を控えて、我々国会議員だけがこれまでどおりの定数でいいのか。当時の野田総理と安倍総裁が党首討論の中であれだけ大幅削減を約束したが、調査会の答申は議員定数10削減。とても国民の皆さんの理解を得られないと思います。
アダムズ方式云々よりも、国民感情を考えても国会議員自らが「身を切る改革」を行う。その第一歩として、大幅な議員定数削減をやるべきだと思います。


以 上