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国会議員団松野頼久記者会見

【2015.08.20】松野頼久代表 定例記者会見


平成27年8月20日(木) 松野頼久代表会見における発言


【安保法案について】
安保法案の審議も参議院で進んでいるようです。
私どもは今日、5本の対案を参議院へ提出しました。
しっかり議論をしていきたいと思っております。
私からは以上です。


Q:安保法案に関して、提出後に与党協議が再開することになっていますが、いつ与党協議を始めるべきと考えますか。また今後、どのようなスタンスで臨まれますか。
A:協議開始はいつの段階か、具体的な日程などは参議院の皆さんにお任せしています。
ただ、以前から言っているように、与党案の根幹が変わらない限り我々はあくまで反対の立場です。ビックリするような根幹を変えてくるならばまた協議に応じますが、基本的に反対のスタンスは変わっていません。


Q:安保の対案について、衆議院での協議では2回修正協議をしましたが、参議院での協議はそれを踏まえてどういった姿勢で臨むのでしょうか。
A:分かりません。
野党の我々から協議をやりましょうというものでもないでしょうし、私も与党の経験がありますが、本来法案を通すというのは与党の努力だと思います。
与党から一生懸命に協議してくださいという誘いはないと聞いています。


Q:先ほど「ビックリするような根幹を変えるならば、協議に応じる」という主旨の発言をされましたが。
A:協議には応じます。既に協議も何度もしていますから。


Q:では「変えなければ協議には応じない」という意味ではないのでしょうか。
A:そのような意味ではありません。衆議院でも協議はしています。


【山形市長選と柿沢幹事長について】
Q:山形市長選における柿沢幹事長の行動について、今日、松井顧問が「辞めるべきだ」と言う主旨の発言をされていますが、代表としてどのようにお考えでしょうか。
A:党内の連絡調整が若干不十分だったところはありますが、基本的に何か党紀に違反をしたという事ではないので、何か処分が必要かと言われれば必要ないと思います。
党内の選対や現地との連絡調整等に落ち度があったことは確かだと思いますので、私からも柿沢幹事長を口頭で注意し、執行役員会の中で柿沢幹事長からお詫びの言葉もありました。今日も役員室会議の中で柿沢幹事長からいろいろお騒がせし混乱させてしまったことについて「誠に申し訳ない」という話もありました。


Q:岩手県知事選がなくなり山形市長選が天王山と注目されるが、維新は山形市長選で与党系候補、野党系候補のどちらにつくか決まっているのでしょうか。
A:いいえ、決まっていません。
野党系候補から推薦願いが届きましたが、推薦をしないという事を選対で決めました。
ある意味、自主投票的な立場になると思います。


Q:野党系の梅津(庸成)氏を推薦しないという事を決めた後に、柿沢幹事長が梅津氏を応援に行ったということでしょうか。
A:選対会議で党として梅津氏を推薦しないと決めた後に応援に行ったということです。
ですから、何か問題があるという事ではないのです。
例えば、維新がある候補を推薦したとして、別の候補の応援に個人の立場で柿沢幹事長が行ったならば、明らかに党の決定に違反しているので、問題になると思います。
今回はまだ党としての対応もきちんと決まっていない、自主投票的な状況の中で、告示の前に応援に行ったという事ですので、党紀に違反してはいないです。
ただ、相当激戦だと聞いています。


Q:山形県内にはさまざまな意見があるようだが。
A:地元の事情がいろいろあるので党としては自主投票にしたい、ただ、現地の川野(ひろあき)県連代行が選挙に出る場合も想定して野党共闘の糸は繋げておいた方が良いという話もあり、柿沢幹事長はそれも判断材料として総合的に判断したとの話がありました。


Q:安保が争点になっている山形市長選挙で、維新が与党なのか野党なのか態度をはっきりさせないともどかしく感じる有権者も多いと思いますが。
A:もどかしく感じるが、それぞれの候補者に我々の考え方と違う部分がると聞いています。いろいろな見方があると思いますが、全力で党としてどちらかの候補に乗ることに若干問題があると。
そのようなことを総合的に判断して、党としては自主投票にいたしました。
柿沢幹事長は、野党共闘的な糸を繋げておいた方が良いと判断したということです。


Q:野党候補の応援に行った人を「辞任しろ」と迫るとなると、やはり維新はどちらかというと自公寄りではないかという見方も出てきますが。
A:自公寄りというより、きちんと現場と連携を取り、選対等と連携を取り、意見を一致させてから行くべきだったのではないかということではないかと思います。
自公の候補をなぜ推薦しないのだというような声はありません。


Q:維新の党の規約等の中に、例えば選挙について党として自主投票を決め、選挙が行われたらどちらかの陣営に知人がいるので行って応援する場合でもペナルティーがありますか。
A:まったくありません。
自主投票というのは、どちらにも行かないのもよし、どちらに行くのもよし、です。


Q:先ほど、選対への確認や連絡が不備だったという話は、幹事長という立場としてという事ですか。
A:そうです。


Q:一介の議員、何も役職がない場合は、どちらを応援しても自由という事でしょうか。
A:いいえ、役職があっても自由です。


Q:役職がある場合は、ある程度、連絡をしなくてはならないということでしょうか。
A:そこは、ある程度根回しをして、合意の上でやった方が良かったのではないかと。
やらなかったから何かルール違反かと言われれば、決してそのようなルールはありません。
日本維新の会のころ、都知事選挙の時、当時の石原代表が田母神氏を応援し、私が細川氏を応援したという経緯もございます。
その時は、何の問題も起こりませんでした。


Q:事実上の自主投票の場合は、役職がある人でなくても、応援に行っても行かなくても良いという事でしょうか。
A:そうです。
現に当時の石原党代表と、私は国会議員団幹事長という立場で、二人とも役職がついている状況で、別々の候補の所に行き応援したという経緯もあります。
あの時は処分も何も、問題だという声さえ出ませんでした。


Q:柿沢幹事長も今回応援自体は悪くないが...
A:するなら、きちんと党内で合意を取って、選対の小熊氏が困らないように、文句が出ないように話し合って、現地の川野氏とも話し合い、合意を得た上でやるべきだったというところでは、落ち度があったと思っています。
だからといって、党の規約で「役職がある者が、自主投票の時に、どちらかの候補の応援に行ってはいけない」というような明文化されたルールはありません。現に過去もそういう事がありました。
滋賀県知事選挙の時も、橋下代表がどちらかに行かれたという経緯もあります。
それぞれ場面場面で、根回しをして行く分には、ルール的には何ら問題はないと思っています。


Q:今回の件で柿沢幹事長に関しては、特に問題があるという認識ではなく、不問という事で宜しいのでしょうか。
A:例えば選対とか現地とか、そういう所に関して連絡調整の不備があった事は、認めなければいけない。そのように柿沢幹事長本人にも言っています。
私は口頭で注意いたしました。報道の通りです。決して不問ではありません。


Q:松井知事が「いちゃもん」を続けていますが、代表からもこれまでの経緯を説明したのか。
A:まったく同じ説明をいたしました。


Q:松井知事は、どのようにおっしゃられていますか。
A:「わかりました」「そうですか」という事でした。


Q:それは、昨日や一昨日くらいの事でしょうか。
A:一昨日くらいです。


Q:今日、上京している松井知事が、松野代表とお会いする事はないのでしょうか。
A:ないです。


Q:小熊慎司議員が役職の辞任を松野代表が出されていますが、その扱いについてどのようにお考えでしょうか。
A:今、遺留しているところです。小熊議員は本当に優秀ですし、ぜひ続けて頂きたいと思っています。


Q:柿沢幹事長は国対役員会や全体会議など党の主要な会議に出席されることが多いと思いますが、このような状況で大阪系議員から反発などがあると党運営で支障もあると思うが、どのように幹事長を指導するのでしょうか。
A:しっかり頑張って党務に励んでもらいたいと思っています。


【武藤貴也議員に関する報道と離党について】
Q:自民党の武藤貴也議員が、週刊誌で未公開株の報道があり自民党に離党届を出されましたが、これに対しての受け止めと、本人が今のところ何の弁明もなく公式の場にも出てきてないが、本人の身の処し方についてお考えをお聞かせください。
A:国会議員としてバッジをつけている以上、きちんと国会の場で説明をするべきではないかと思います。
中身に関しては聞いてみなければ分かりませんし、あくまで報道ベースの話ですから説明をする場に出てくるべきでしょうし、もし法的に問題があるならば司直が判断する内容ではないでしょうか。


(了)