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国会議員団松野頼久記者会見

【2015.08.06】松野頼久代表 記者会見


平成27年8月6日(木) 松野頼久代表会見における発言


【広島平和祈念式典について】
今日は広島の平和祈念式典に出席して参りました。
改めて平和の尊さというものを実感いたしました。
私からは以上ですが、皆さんの方から何かございましたら。


【戦後70年首相談話について】
Q:来週にも戦後70年の首相談話を出すよう調整されていますが、いわゆる村山首相談話のキーワードであった侵略のお詫びについて、入れるべきか否か。
また、談話はそもそも閣議決定されるべきかどうか、これについての代表のお考えは。
A:なぜ70年で出すのかという意味がまったく分かりません。
内閣がやられることですから我々国会がどうこう言う立場にはないかもしれないですが、いつも談話と決議がセットですが今回国会は決議をしないと、私は幹事長時代に与党と話した経緯があります。
非常に微妙な問題ですので、一概にお詫びと言ってもどういう文言で入れるのでしょうか。小泉談話では過去の悲惨な戦争に関してきちんと述べられています。どのような文言で入れられるか分かりませんが、私は以前から70年に談話が必要なのかということを主張している立場です。


Q:戦後70年談話について出す意味が分からないとおっしゃいましたが、出すことのデメリットについて、お考えがあればお聞かせください。
A:表現の仕方によって過去に外交問題になっています。
ましてや閣議決定しないという報道もあります。なぜ閣議決定しないのか意味不明ですし、内閣の意思を示す閣議決定をしないということは安倍総理の個人のコメントなのでしょうか。
その意味合いもよく分かりませんので、少なくとも議会としては70年で国会決議をする必要はないと主張しており、今その方向になっているのではないでしょうか。
村山談話、小泉談話を読み返してみましたが、いろいろな文脈で受け取れる所が何か所もありましたので、一部だけを取り上げてどうこうというつもりはありません。
ただ、70年で出す意味が私には分からないです。


【自民若手議員の問題発言について】
Q:自民党の武藤貴也議員が、SEALDs(シールズ)若者たちの反対運動に対して利己的だと発言されていますが、どのようにお考えでしょうか。
また、シールズの反対運動に関して、どう思われますか。
A:集会結社の自由があるので、自分たちの主張をあのような形で述べるというのは、ある意味、若者の中で非常に頼もしいと思います。
それだけ今回の安保法案が、特に今の若者にとって戦争に巻き込まれるのではないかという不安を駆り立てているという事実は直視しなければいけないと思います。


Q:武藤議員が、利己的だと言っていることについては。
A:いろいろな意見をしっかり言う、多様な意見を認めながら政治を行っていくというのが民主主義の原点ですから、それに対して民主主義で選ばれた国会議員が批判するのは筋違いかなと思います。
自民党の若手議員の発言のたがが緩んでいると思います。メディアに対する発言をした議員がいたり、今回の集会結社の自由を封じ込めようという発言をする議員もいて、ちょっと強圧的な、強い力で押し込めようとする風潮になってきていると思います。
これは、今回の安保法案が憲法違反であるとあれだけ言われながら強行採決している安倍総理の姿勢が党全体に広がってきているのかと思います。


【野党外交について】
Q:先日、訪韓した民主党の岡田代表が朴大統領と会い、慰安婦問題について政治家としては恥ずかしいという発言があったとの報道がありましたが、これは、韓国に「してやられた」のではないでしょうか。朴大統領はまだ安倍総理と面会していないのに野党の代表と会ったということで、先方の術にはまったのではないかという話もあります。もし代表が韓国に行かれた場合、韓国に対しどういう主張をされますか。
A:今は想定していないので即答は出来ませんが、野党であっても外交での発言には気をつけないといけないと思います。
慰安婦問題の件は、朝日新聞等の話もあり産経新聞等の報道もあり、事実関係をきちんと検証してから行うべきだと思います。
どのような形で引用されたかは今つまびらかではありませんが、岡田代表がではなく、それぞれの政党・議員が慎重に取り扱うべきだと思います。


Q:訪韓中、岡田代表はソウル顕忠院(韓国国立墓地)にお参りに行かれたそうです。ここには新潟の赤十字センター爆破未遂事件の犯人も埋葬されているそうで、この爆破事件が行われたら大変なテロ事件になったと言われていますが、岡田代表がお参りされたことについてどう思われますか。
A:事実関係を今存じ上げませんので、軽軽なコメントは控えたいと思います。


【中谷大臣の「核兵器運ぶ」発言について】
Q:中谷防衛大臣が国会で「条文上、核兵器は運べる」「ミサイルは弾薬」と答弁していますが、これについてはどう思われますか。
A:核兵器を運ぶことができるというのは驚きです。
我が国の国是である非核三原則は「持たず、作らず、持ち込ませず」であり、「運ばず」は無いのでしょうが、核兵器を運ぶというのは驚きの答弁だと思います。


Q:広島に原爆投下された日の前日ですからね。
A:あまりにも非常識だし、少なくとも条文上、核兵器は排除すべきではないでしょうか。
驚きです。緩んでいるとしか言いようがないと思います。


Q:壊れているとは思いませんか。
A:近いかもしれません、この答弁は。


Q:安倍総理の広島での挨拶で、昨年、一昨年はあった非核三原則に関する言及が今回はありませんでした。それについては、どのような印象を持たれますか。
A:非核三原則は佐藤内閣以来の国是ですから、広島ではしっかりおっしゃった方が良いと思います。いろいろな表現の仕方がありますから、そこだけ取り上げて言うつもりはありません。
ただ、その前日に中谷大臣が核兵器を「運ぶ」と言う国会答弁をしているのは驚きです。


【代表選への期待、自身の立候補等について】
Q:代表選の日程が決まりましたが、改めて代表選に期待することと、ご自身の立候補の考えが変わっているのか、これについてはいかがでしょうか。
A:今現在、私が出るかどうかというのは決めておりません。
代表選のルールについてはいろいろな報道がありますが、報道と若干違うのは党員まで1票というルールについて、私は当初から大賛成ということです。首相公選制を標榜している政党として、沖縄で話をした時から全員1票というのは非常に面白い試みだと思っており、私は当初からこれには大賛成です。松野が反対していた、執行部が反対していたという報道がありましたが、そんなことはありませんし、私はどちらかというと大賛成です。
四者会議でも決選投票はどうしようかという議論があった際、他党では二位三位連合で投票結果を覆すことがありますが、私は決選投票をやるべきではなく、1票でも勝ちは勝ちだというルールの中でやるべきではないかという主張をし、おそらくそのようなルールになっていると思います。
地方議員の推薦人が云々ということを言われますが、政党としての構成員は国会議員であり地方議員であり、これから入ってくれるであろう党員です。
党員まで含めると何万人という数になる可能性もあるので、政党の構成員をとりあえず国会議員、地方議員、再任された支部長とし、構成する割合によって推薦人の数にするという考え方も合理的だと思っています。


Q:代表選を通して期待するものは。
A:この政党がこれからどういう方向に進んでいくのかを議論できればと思います。


Q:代表選に関連して、仮にAさん・Bさんが立候補し、一般党員はAさんに、国会議員はBさんに多く投票したとします。その場合、一般党員の数が多いので代表にはAさんが選ばれますが、国会議員は一般党員の意思と逆にBさんを代表に選びたかったという場合、党運営はできるのでしょうか。
A:意味が分からないのですが、国会議員も一般党員も同じ1票ですから、国会議員だけ抽出して、誰に投票したのかわかるような形で開票をするのでしょうか。国会議員も平等に投票するのではないでしょうか。


Q:そうすると、国会議員の票数は明らかにならないということでしょうか。
A:そうではないでしょうか。国会議員も地方議員も党員も1票しかありませんから。
どのような形になるか分かりませんが、首相公選制とはそういうことではないでしょうか。


Q:代表選の規則について。必要な推薦人の数が国会議員5人、地方議員30人ということですが、大阪の地方議員の方が多いので地方議員を30人集めるとなると大阪以外の人たちが、代表選に立候補する時に難しい気もするのですが。
A:本格的な候補であれば10分の1ですから集まるのではないでしょうか。
いろいろな報道で、有権者が確定していない段階で松野が不利、有利とか書いているところがあるのは不思議でならないです。
推薦人だけが投票するわけではありませんので、推薦人も1票ですから。
全体的に党員がどれだけ集まったかというのを見なければ、誰が有利か不利かは、分からないはずなのですがね。
本格候補ならば推薦人は集まると思います。国会議員が10人近く支持すれば、地元の地方議員含めて、それくらいは集まると思います。


【参議院選挙制度改革について】
Q:7月29日の産経新聞で、公職選挙法改正について安倍総理の息の通じた荒井広幸氏を通じて5党の合意がなされたという報道がありますが、結果的に維新が与党に助け舟を出したのではないでしょうか。
より厳しい民主党と公明党の案にのるのではなく、格差是正にならない案に特化したことで自民党を手助けしたようにも映りますが、これについては、どうお考えでしょうか。
A:我々は、議席配分もそうですが、定数削減を主張している政党です。
合区が2という形で決まりましたが、私も随分片山会長とお話ししました。うちがのることで民主党と公明党の案が可決されるのであれば、それはひとつの選択肢であったかもしれませんが、我々だけがのったとしても可決されるかどうかは、正直危ないという状況です。この法案が通ってもまだ憲法違反であろうと思いますので、少なくとも合区という今までなかなか打ち破れなかった壁を打ち破ったことが第一歩だと思います。
参議院の方ではもう一回、大幅な是正を主張するのではないかと思います。第二弾では更に合区が進むようにがんばっていきたいと思っています。
かえって混乱させるよりも、次の来年7月の参議院選挙ではきちんと定数が是正された状態の第一弾としてやるべきではないかと思っています。
(了)