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国会議員団松野頼久記者会見

【2015.07.04】松野頼久代表 記者会見


平成27年7月4日(土) 松野頼久代表会見における発言


この度5月19日に維新の党の代表に就任いたしました松野頼久と申します。
これから新しい体制としてしっかりと改革政党ということを打ち出してやっていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。


Q:今日の京都来訪ですが、京都の地方議会議員と懇談されたということですが、どのような話をされたのでしょうか。
A:新代表に就任した話と、この4月の統一地方選挙の応援にも来ていますので、新人の方が当選をされたので、なるべく地方の皆さんといろいろな意見交換をしながらこれからやっていきたいと思っています。
今日、私からお願いしたのは、特にこの京都で来年の参議院選挙2人区で、昨年の衆議院選挙の結果をみると民主党が17万6千票、我々が18万6千票、昨年の衆議院選挙では民主党よりも我々の得票が上回っているという状況を鑑みても、是非2人区に擁立をしていただきたい。
これは年内の野党再編ということを私は訴えていますが、それが出来ずにバラバラの政党で戦っている以上は来年の参議院選挙、2人区以上は戦わざるをえないと思っていますので、是非積極的な、特に勝てる候補の擁立をお願いしたところです。


Q:京都では来年2月に京都市長選も控えているのですが、この前の統一地方選挙で市議選でも何名か当選されていますが、維新として市長選への対応はどのようにお考えでしょうか。
A:政令指定都市の市長選挙ですから、重大な関心をもっています。
しっかり京都府総支部の皆さんと相談をしながら対応をしていきたいと思っています。


Q:(参議院選挙で)京都に擁立するということですが、民主党では福山哲郎幹事長代行を既に候補者としていますが、京都に関しては候補者調整など民主党とする予定がないということでしょうか。
A:2人区以上は、別々の政党である以上は当然戦います。
ですから1人区どうするかという話まで、まだ民主党としているわけではありませんけれども、当然2人区、3人区...複数区に関しては戦うという前提のもとに今候補者の擁立を模索しています。
是非、我こそはと思う方がいらっしゃれば、どんどん手を挙げていただきたいと思っています。


Q:先日まとめられた維新の党の安全保障法制に関する独自案について、昨日松野代表は、明確に国会に提出するお考えを示されましたが、今後のスケジュールはどのようにお考えでしょうか。
A:10日にテレビ入りの審議があると聞いておりますので、10日のテレビ入りでは国民の皆さんにしっかり説明できるようなスケジュール感で出していきたいと思います。
火曜日の執行役員会を経て、8日か9日には提出するつもりです。


Q:独自案の関連で、国会に提出すべきと思われた理由と、今後どのくらい党の独自案を審議すべきだとお考えでしょうか。
A:我々、衆議院議員40人の野党第2党という立場で、本当に現場のみんながここまでいいものを作ってくれたという思いがあります。
小林節先生他、憲法学者の皆さんも、維新の案であれば合憲だというコメントを沢山いただいておりますし、今の憲法の範囲内でどうやったら我が国を防衛できるのかということをしっかり考えた案だと思っています。
若干手前味噌になるかもしれませんが、政府案よりも一般の国民の皆さんは、我々の案を見ていただいたほうが、ストンと胸に落ちるのではないかと思うくらい、野党としてはいい案ができたと思いましたので、国会に出さない手はない、出して国民の皆さんに政府案がいいのか、我々維新の案がいいのかということを、しっかり選んでもらえる機会をつくりたいと思ったのが決心をしたキッカケです。
せっかく我々も法案を出すので、たっぷり今までの与党案の審議と同等とまでは言いませんが、たっぷりと審議をしていただきたいと思います。
我々の案に賛同していただきたいという形で金曜日に働きかけ、その答えもだんだん出てくるであろうと思いますので、その辺も見ながら国会の中での審議も並行しながら、しっかり国民の皆さんに分かりやすく説明して行きたいと思います。
月曜日には日本記者クラブでも会見をする予定ですし、木曜日には外国特派員協会でも記者会見をする予定でありますので、いろいろな機会を捉まえて報道していただきたいと思っています。


Q:独自案の関係で、国会に来週提出した場合、審議もあった上で、出口戦略が次のポイントかなと思います。
橋下最高顧問はTwitterでも、採決に応じて政府案に反対する、もしくは審議時間が不十分で確保できないならば採決に応じるべきではないと、そういうようなことを話していますが、代表としては今の段階でどのような出口戦略を描いているのかお聞かせください。
A:私が前から言っていることと橋下最高顧問の認識は全く同じだと思います。
やはり我々野党と言えども、昨年の衆議院選挙で850万人という方々の投票によってできている政党ですから、その人達の声だと思って我々が作った案を真摯に議論していただきたい。
1回か2回審議して「もう良いですね」みたいなことであれば、とても採決に応じられるものではないと思っています。
安全保障の分野ですから、今回の国会の延長をみると60日ルールが使える範囲内で延長している。せめて60日ルールは放棄した中で、参議院に緊張感のある審議ができる環境の中でやるべきだと思います。
特に自衛隊の皆さんの血が流れるかもしれないような重大な法案です。ですから今までの他の法案と違って、とにかく国会を通せばいいとか、強行採決すればいいとか、3分の2ルールで参議院の審議なんかやらなくてもいいんだという、こういう姿勢で臨むべき法律ではないと思っています。
本当に人の命が関わるような法案ですから、しっかりそこの筋論というものを、ある意味純粋に考えて、国会審議を与党としてやっていただきたいと思います。


Q:60日ルールを使わないで欲しいと与党側に求めるということは、採決日を7月28日以降になるかと思いますが、その辺りの国会審議なり、大島議長なりに求めていくというスタンスになるのでしょうか。
A:世論調査をみても、一般の国民の皆さんは、あまり理解をされていないし、政府はもっと説明するべきだという声も多くなっています。
そういうことも加味して、今ここで、こういう状況の中で採決をする環境が整わなければ、当然議長に意見を聞く、また議長にも判断を求める場面も出てくるかと思います。
特に、憲法学者の皆さんと政府の意見がこれだけ違うわけですから、あとは国権の最高機関たる議長、副議長、そして最高裁の司法、要は立法府や司法が判断しなければならないんですよね。ですから議会の責任というのは大変重いと思います。


Q:参院選の話ですが、維新の中で京都選挙区の位置づけというか、どのくらい力を入れているのか、また勝算について、今一度お話いただけますか。
A:もちろん非常に重点をおいている選挙区です。
先ほど申し上げましたが、昨年の得票数をみても十分候補者によっては勝つだけの土地だと思っています。
ですから、ここはいい候補がいれば十分勝ち得るだけの基礎があります。
また今回これだけ多くの地方議員の新人の皆さんが誕生しているという状況をみても十分勝利がみえると思っていますので、いい候補がいたら手を挙げていただきたいと思っています。


Q:自民党の若手勉強会の中でメディア規制とも受け取られかねない発言など問題がでています。
また昨日の委員会の中で総理が「申し訳ない」とお詫びの言葉を述べられましたが、遅きに失したのではないかという声が既に上がっていますが、その辺について、どのようにお考えでしょうか。
A:憲法で保障されている表現の自由、報道の自由というものを、全く理解していない。
総理自身も理解されていないと思ったのは、「彼らにも表現の自由がある」といったようなことをおっしゃっていましたが、表現の自由や報道の自由というのは、公権力がそこに介入しないようにするという意味ですから、当然民間でどんな話をしようが、どのような表現をしようがこれは自由なのは当たり前で、公権力側がそこに介入しないとうことを憲法が定めているので、行政上の権限を有し政府を構成している与党が、そういう発言をすること自体、間違っていると思います。
それを全く理解していない与党議員が多数いるということが驚きでもあり、またそれを擁護して「彼らにも表現の自由がある」と言っている総理も驚きですし、根本的な憲法の意味を理解されていないのではないかと思います。
ですからもっと早く党の代表として陳謝すべきだし、報道なり言論というのは民主主義の根幹ですから、多様な言論があり、多様な批判を与党や政府は受け、そして国民のチェックを受けるというのは当たり前の姿だと思いますので、これは言語道断だと思います。


Q:京都の参院選の関係で、勝てる候補を立てるようにお願いしたということですが、総支部から具体的に公募を行うとかそういった話というのはあったのでしょうか。
A:今全国の公募を行っていますので、第一次は終わったのですが、第二次を直ちに行いますので、是非公募に応募してもらいたいのと同時に、これはと思う方がいればスカウティングもしてもらいたいですし、何人か挙がっていますが、さらに選んでいただきたいと思っています。


Q:第二次の公募はいつ頃の予定でしょうか。
A:選対の方で決めていませんが、また追ってご報告いたします。
(記者に向かって)今でもいいですよ、どんどん応募してもらって。(笑)
(了)